▼ウルトラセブンの思い出(02/01/12)
今ウルトラマンシリーズを見ている人はだと
「ウルトラマンコスモス」の時代だったりすると思うのですが、 私の場合は特にウルトラセブンが好きでした。
当時のウルトラマンシリーズは不可思議現象とか怪奇をテーマに作られていたため独特な雰囲気があり、 マーチソングとともにオープニングのサイケな色のバックと重なる切絵が、 子供の時すごく怖く感じた記憶があります。
■個性的な武器・技
一番の特徴は一目見たら誰もが思い浮かべる「アイスラッガー」
モヒカンヘアーのような形とは裏腹に、 投げつける事で数々の敵を一撃の下に葬り去った強力無比な武器。
時に刀のように持ち替え切り付ける。
ウルトラマンシリーズでこのような武器を常備していたのはセブンのみです。
額のポイントから出すエメリウム光線、前腕部から構えて出すワイドショット。 弱いながらも懸命に戦うカプセル怪獣の存在も忘れてはならない所です。
■苦戦を強いられる個性的な敵が多い。
前後編に渡りセブンを苦しめたキングジョー、ガッツ星人、etc...。
エレキング、メトロン星人、ダリーなど怪獣のデザインも個性的なものが多いです。
一番気に入っているシーンは
最終話、最後の戦いのシーン。
一度は倒した双頭怪獣「パンドン」がセブンの投げた必殺のアイスラッガーを受け止めてしまう。 しかしセブンは投げ返されたアイスラッガーを返し手で投げ返し決着をきめた。 どことなく時代劇の居合殺陣を思い出します。
閑話 >>>>>>これほど強いセブンでも...
今現在モロボシダン役の方は喫茶店のマスターをしていて、
当時のファンも懐かしめるような雰囲気のお店を開いているそうです。
アンヌ役の方も本を出版し当時の様子を話されています。
■当時、子供だった私
テレビで本放送を観れる事はかなり少なく、
ブームになったり、ウルトラマンのストーリーを理解して、
自分から見たいと思い出した時分には
本放送などほとんど終わっていました。
一般家庭にビデオも普及していない時代の事ですので、
その他は再放送だけが改めて見る事ができる唯一の機会でした。
当時のテレビプログラムでも人気のない早朝(AM6:30とかです)、
しかもいつ再放送が行われるかも分からないため
お目当ての再放送番組などは必ずといって良いほど
放送第一回目は見逃してしまいました。
(ガンダムとかの再放送もこれに当てはまります)
しかし子供というのは非常に現金なもので、
朝早くに再放送があると知ると否や
ビデオもない時代なので
毎朝のように起きる生活サイクルに変更されます。
(というか起こしてもらったなあ。
親はとばっちりを受けたようなものです)
その後、保育園に行くのでそのまま起きていてくれれば世話もないのですが
なにぶん子供の考える事で「ウルトラマンを見ること」だけに、
その時(その日)の集中力と体力を全て使い切ってしまうため、
その後注意していないと、 放送が終わった途端、寝にいってしまうので
親にとっては迷惑極まりなかったと思います。
今だとテレビ情報誌で前もって調べたりはおろか、
専門ケーブルテレビだってあるし、ビデオ多数録画、レンタルビデオ、
DVDだってあります。
こういうものが好きな人にとって良い時代になったものです。
・・・というかナニがそこまでの行動力を突き動かしているのでしょうかと
今になって考えてしまうほどです。
IF>>>
■果たしてパンドンはどのくらい強かったのか?
知らない人のために一応表記しますと「パンドン」とはウルトラセブンの最終回(前後編)に出てくる 怪獣の名前です。
普通に考えるとこの手のラストキャラは「半端じゃなく強い」事は当然と設定されています。
しかし、セブンの場合は最終回の設定で、 今までの激しい戦いにおいて体力を消耗し回復し切れない状態にまで 陥っているのです。
もしセブンのコンディションがベストだったら?
最終回の相手もつとめ、前後編の二回に渡り
セブンと戦った敵役。
弱いわけは無い。
しかしストーリー上、セブンは動くのもやっとな状態で
戦っている。
これで戦って強いというのは他の戦歴からして
少々差があるのではないか?
しかも一度は切り刻まれて倒されているわけです。
本当に強いのか?
しかし今まで敵を一撃の下で葬り去っている渾身のアイスラッガーを
素手で捕まえる事も行っています。
攻撃を防ぎ、素手で掴んだのはパンドンが最初で最後。
この点からやはり最強の敵なのだろうと思います。
その敵を倒し、星へ帰っていくラストシーンは感涙物です。 |