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メタルマックスリターンズを思い出してみる[SF](03.01.19)

'03年初め
ゲームボーイアドバンスから「メタルマックスリターンズ&メタルマックス2(※1)」
リメイクで発売されるという記事を見た。

ゲームとしては面白かったものの、
何年も前のゲームなので正直「今さら?」と思えた。

ゲームとしてはRPGで主人公や仲間を操作し戦車に乗って敵を倒すというもの。
戦車は経験を積んでもパワーアップせず、いろんなパーツを買ったり拾ったりして
付け替えカスタムアップするしかない。
このゲームの面白いところとして攻略手順はあまり決まっていない。
ゲーム的にボス撃破して通過するとかはあるが、それすら倒さずにゲームを
進めさせる事も可能だ。もちろん、より先のザコキャラは若干強い。
しかしRPGありきの「順序立て・フラグ立て(※2)」は厳格に決められていない。

「今の町より先の町の方が売っている装備も強いから、先回りして買ってこよう」
という攻略の仕方もできる。(当然ザコキャラも強いのでその途中で全滅もある)
一応ボス敵などの目的はあるものの、全部で8種もある戦車のカスタムや
ゲーム中の部屋のアクセサリーを買って揃えたり、ゲームとしての終わりは無い
いろいろ寄り道をするゲーム。

ここでRPGの金字塔ウィザードリィ(※3)を参考にあげるのは言いすぎだろうか?
だがこのようにボスを倒して終わらしても
さらにつづける目的ができるゲームはRPGでは数少ない(※4)
押入れからSFとソフトを探してみた。
・・・出てきたのはリターンズのみ。
どうやら売ってしまったらしい。
惜しい。今こそテッドブロイラーを楽に倒して見よう(※5)と思ったのに。

無いものは仕方が無いので、
リターンズのセーブした所から始めてみる。

多分、ボスを倒して金稼ぎ数回やって終わらせたぐらいだと思うが。
中身を見ると戦車はほぼ最強装備で賞金首が2点残ったのみ。
「残ったままにせず2体ぐらい倒しててもよさそうなものだが」
名前を調べると「ダストフランケン」と「カミカゼボム」の2体。
プレイをし始めて、理由がわかった。
正確な出現場所もわからず、しかも限定エンカウントキャラ(※6)だったからだと思う。

それを補完するため、ネットで検索すると・・・出た。
しかもほぼ完全データベースのような非公認サイトとか
パーティを組んで2〜3人でできる物をあえて一人でクリアしてみるとか・・・色々。
すごいサイトだ。作ったのはかなり前だろうと思うが、
ブームも何も過ぎた時代にここまでのものを公開するのは硬派というか偉くかっこいい。

それの恩恵を受け進めてみる。
まず賞金首1ダストフランケン。
これは出る建物は分かっていてのだが、出現階が違っていたと判明。
エンカウントさせるため無闇にキャラを左右させる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出ない。何故?。
それでもやる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出ない!。
位置がおかしいのかと思い、 広めな部屋を動き回ってみる。
・・・・・・・出ない!・・・・・・・出ない!・・・・・・・出ない!
まあそんな事を数回繰り返したら出ました。
どうも微妙な位置も決まっているらしい。

攻撃してみる。1〜2回で死んだ。
さすがに最強装備で攻撃していると強すぎる。

その次賞金首2カミカゼボム。
このキャラはとてつもなく逃げ足が速い。
ようやく遭えたのに攻撃する前に逃げられるはぐれメタル並な
アクションをしてくれる。

対策として、追跡弾というものがあり、
一応逃げられてもこれを敵に打ち込んでいたら、
その敵キャラ位置を調べる事ができるという、
他に類を見ないアイテムがあるので打ち込めさえできれば結構楽になる。
そう打ち込みさえできれば。
もうベタな展開なのだが、
初めての遭遇:追跡弾を打つ前に逃げられる。
2度目の遭遇:追跡弾が当たる前に味方の攻撃が当たり1撃即死。

・・・まあ こちらは当たれば倒せるレベルなのだし、
倒せたからいいのだが、釈然としない。少し虚しい。

そのあとラスボス戦へいってみる。
確か「人間はバカなので、高性能コンピューターの私が
管理しなければ地球は滅びるよ」的な映画に良くある
人類否定題目を話されつつボス戦へ移行。
何段階も踏まえたボス戦だったのでダメージは結構食らったが、
強力な攻撃を続けていたらあっけなく終わりました。

普通のゲームだったらエンディングなのだろうが、
このゲームのすごいところはそれでもゲームは淡々と進む事だ。
(一応必要とされつつ、そしていわば形式的なエンディングを
取っ払ってしまうのは結構いい度胸していると思う)

久しぶりにやった感想として結構面白かった。
ただ一からやり直すのも結構大変なので、
クリアしたらその装備やレベルのまま、
再度スタートから始められると面白いのだが。

クロノトリガーがそういうシステムを使っています。
一度苦労してクリアをしたものも、次はレベルが強ければ、
よりストーリー集中できるし結構いいと思うのですが。
何度も最短クリアを目指し、繰り返しプレイできたゲームの一つです。


件のGA版はどうするか迷う所。
けっこうGAは小さい事もあり、見るのに辛いし、姿勢も肩がこるためどうかなと考えていたが、
GCにGAのプレイヤーみたいなものが出るためそれならやっても結構いいかも。
気になるのはGAのソフトをGCを通してプレイヤーを通じて・・・と
いろいろやる割にはスペック的に当時のSFそのままと大差が無さそうなのが、
結構いろんなところの無駄遣いっぽい気が・・・
(それでもプレイした事無い人には悪くはないと思いますよ)

******************************
文中注略
※1 メタルマックスリターンズ&メタルマックス2
ゲームとして最初に出たのがメタルマックス。
その続編がメタルマックス2。
リターンズは最初に出た作品を若干焼きなおしてSFで改めて発売されたもの。


※2 順序立て・フラグ立て

例えば「ゲーム開始直後、いきなり敵に突っ込んで主人公が全滅してしまった」。
そういう始めたての慣れないプレイヤーを解き方や
進め方を教える意味を含めた行動制限方法。
フラグとはそのときのYES/NOチェックのチェックフラグ。
(条件を満たしていない為フラグが立っていないから〜〜できない・・・等)
開発側がプレイヤーの目的・順路を定めたりする時に使ってある事が多い。

これが10年以上前の当時。ドラクエブームを起こしたシステムの一つであり、
駄・類似システムRPGを乱発させた要因でもある。
(良いサンプルを名前だけ変えて焼きなおして世に出したわけですよ)

いきなりだだっ広いフィールドがあってもやる事がわかりにくいため、
目的を示しつつ行動を限定する事で難易度を操作する。
ただこの場合ストーリーのお仕着せとか
プレイヤーがただ順路どうりに進めているだけになりやすい。


※3 ウィザードリィ
誰もが知る有名RPG。
いろんなRPGがこのゲームを参考にした。
このゲームの魅力の一つにボス攻略のゲームクリア以外に、
ダンジョンにもぐって装備を集めるというものがある。
そこがゲームクリアしてもプレイしつづけられる
理由の一つになっている。


※4 RPGでは数少ない
ほとんどのRPGがストーリーがあり「ボスを倒して目的を達成してエンド」と
いう流れになっている。ボスは最高攻撃力を持っていて、
そこに行くまでに大半のプレイヤーの装備は最強になっている。
またそうしないと倒せない場合も多い。
それが悪いわけではないが、大半がそうなっている為、
一度ゲームをクリアしてしまうと、続ける目的が達成されてしまう為、
「そこから」さらに続けることは稀。
そういう理由でクリアをしても続けれるRPGは稀。


※5 テッドブロイラーを楽に倒して見よう

テッドブロイラーとはメタルマックス2に出てくるボスキャラでかなり強い。
順番的にラスボスのひとつ前に出てくるほど。
必殺技は火炎放射で半端じゃないダメージを食らわせられる。
下手なレベルでは一撃でパーティ全滅の憂き目に遭う。
というか十何回も遭った。
知恵が回らなかった私はそれでもひたすらレベルアップを繰り返し、強引に倒した。
そしてゲームをクリアして数年後、はっと気付いた。
「ゲーム中の「LOVEマシン」というアイテムを組み合わせて、
その中の火炎バリアを使えばよかったんでは?」思いがよぎり、
そしてそれは「正解」だと、今確認できた。
彼は攻撃が火炎しかない為、それさえ防げばとても簡単らしいです。


※6 限定エンカウントキャラ
例えばRPGでフィールドを進めていると敵に遭遇する。
これがエンカウント。
これはどの場所を動いている時にどのキャラがどの割合ででるかが設定されている。
これが場所によってしかでないとかの条件限定キャラの事。
ちなみに出現率も低い場合が多い。
すごくウロウロうろうろウロウロ・・・してても出会わない。
正直出るかどうかも確証がない(データが無い為)。
むなしくなり途中で止めてしまいました。


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