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「アトランティス」に再び挑め [FC&PS]


いきなりだが、人には人それぞれのそれぞれのクソゲーの定義(※1)があると思う。

あるゲームは「ゲームとして面白くない」(致命的だ)。
またあるゲームは「ゲームとしてなにが面白いのかよくわからない」とか
いろいろある。

その中でこの「アトランティスの謎」は操作性に難があり、
そして「謎解きが良くわからない」系統のクソゲーだ。

このゲームはスーパーマリオブラザース系のゲームだが、
その割にはちょっとしたジャンプや下の床に降りたときに加速度がついて止まらなかったり、
操作にくせがかなりあるのに対し、
敵キャラの動きや地形的な断崖が細かかったりと
移動でかなり自由に動くのも至難という状況のバランスの悪さが目に付きます。
(それでもクリアできる人がいるのはすごいです。)

とはいえ一度買ったりしたものが解けないとそれはそれで悔しいものである。
お小遣いの少ない身分でどれにしようか迷いに迷い、期待に胸膨らませ帰途につき、
挙句クソゲー。
80年代後半によく見られた姿である。(※2)

もっともそのときはファミコン自体を持っていなかったこともあり、
このソフトを購入する事はなかった。
プレイしたのはゲームセンターで数回程度(※3)である。
しかし操作性にもくせがあり謎もわかってないためクリアに至る事など到底無理だった。

サンソフトがメモリアルシリーズと言う形で旧作ゲームを再販(※4)する事になった。
発売当初は食指が動かなかった、
最近ネットで検索したら解き方などがしっかり攻略されていた為、購入した。

このページは、
あの時、満足にプレイできなかった事、
そしてバランスのひどさに太刀打ちできずそのままクリアできず、
心残りがあった事のリベンジのページです。(カッコつけすぎ)

    ***

まずは普通にプレイ。
解き方が分かったので自力でクリアできるかを試してみたかった。
しかし甘かった。
十何年経った今改めてプレイしてみたが、分かったのは自機キャラの操作性の難度のみだ。
動きの加速度やジャンプの度合いが理不尽すぎる。
辛すぎ。

クリアする事だけを考えよう。
ファミコン版でなんでも「無敵」になったり「自機数が減らない」技があるため試してみた。
問題は裏技部分まで再録しているかどうかだが・・・。

できない!?(※5)
クソゲー部分だけ収録して、無敵コマンドだけカットしているの?
「ふざけんな」とコントローラーを投げたくなった。

    ***

せっかく再燃したプレイ意欲が満たされないまま終わらせるのも悔しいので、
ツインファミコンと以前に入手したファミコンカセットをしまっていた収納箱から探して引っ張り出した。




いちいちプレステ版を買わずにこっちで最初からやればようなものだが、
入手当時、解き方もわからなかった。
第一入手時点でカセットも本体もかなり古かった為、
動作的に結構不安だったため試さなかった。
(案の定つなげた当初は画面の一部にバグちらつきが出ていた)

電源を入れてみる。
コントローラーも反応があやしいがちゃんと反応して一安心。
・・・それにしてもこのゲームは自機が敵の攻撃に無敵になっても、
自機の操作で穴から落ちて死んでしまう為、
それでも結構難しい。


    ***

なんだかんだで最終ステージへ。
ラスボスの攻撃は激しいが自機が無敵なので関係ない。ずんずん進んでいくと、
石像のキャラと宝石を発見。
宝石を取ると、BGMが変わり、石像が人間に変化し笑っている絵に変化した。
画面にはアルファベットでコングラチュレーションの文字が!・・・って
これでおしまい?
エンディングシーンへ移行したりしないんですか?
(※このあとは他のステージに行くことができそのままプレイは続く。自機が死ぬまで?)

    ***

なんかクリアするにも苦労したり(操作的には辿っただけですが)、
ゲームを知ったときから数えて長年クリアできずにやきもきしていたわりには、
なん とも脱力なエンドだ。

助け出したとされる師匠もなんかかっこいいというより
「いっき(※6)」に出てくるようなキャラに似ている。

まあ当時クリアできなかった悔恨を一応晴らす事ができたのですっきりしたものの、
もう少し操作が楽だったらまだゲームとして楽しかったかもしれない。

おまけ
リバイバル化されたソフトには2本収録されていて、
もう一つは「ルート16ターボ(※7)」が収録されていました。
「ラリーX」っぽい見下ろし型レースゲームで、
最近やってなかったので逆に新鮮でした。
ええ、5分程度は。
一言:面が多ければいいってもんじゃないよ。


文中注訳

※1 クソゲーの定義
値段の割に高い、操作性最悪、よく分からない・・・
理由を色々あげた所でとどのつまりはそのゲームがつまらない事には変わりない。

※2 80年代後半によく見られた姿である。
昔はゲーム専門店なんて物はなくおもちゃ屋に売られていた。
良心的な店では店頭で試しプレイができたかもしれないが、
ほとんどの物がどんな内容のものか分からずに買う事が前提だった。
ついでにゲーム情報誌もあまりない時代だった。

なにを基準で購入するかと言うとパッケージやテレビCMで
「面白そうだ」と判断して買うわけだ。
広告には「作り手の妙」と言うものがあって、
いくら元の作品ががつまらなくても、
なんだか賑やかしをして楽しい雰囲気にしてしまう手管があるのだが、
それの真贋を見極めできない人(低学年児及び子供や孫にプレゼントしたいために
あまりそのものに興味はないが買いたいと思う両親や高年齢者)

それに引っかかってしまうわけです。

しかも買ってからつまらないと分かっても返品が利かない。
結果泣き寝入りするしかないわけで、つまらないゲームを延々するぐらい。

ファミコン全盛当時は「出せば売れた時代」と言うやつで、
メーカーも面白い面白くないにかかわらず、
「とりあえず出せばいいや」的に販売する所も少なくなかった。

「よく見られた姿である」と書いた物のひどい話だ。
下手すれば羊頭狗肉のサギじゃないですか?

※3 ゲームセンターで数回程度
ほんの一時期だがゲームセンターの筐体でプレイできた。
任天堂のゲームではエキサイトバイク等があり、
ファミコン版グラディウスとかツインビーとかもプレイできた。
当時はまだまだ家庭用ゲーム機は高価で贅沢品だった。

※4 旧作ゲームを再販
ナムコが旧作のリバイバルを発表したのを皮切りに、
各メーカーが昔の懐かしゲームをついで発表していった。
その様子はまるで雨後の竹の子ののよう。
いくらなんでもうわさに名高い「スーパーアラビアン」等を
好き好んで買う人はメッタにいないと思うのですが。
と言うものの、今もって他に類似を見ない異色ゲーム「いっき(※6)」
結構好きなので機会があったらやってみたいです。

※5 できない!?
・・・と思ったら後でちゃんと確認したらできました。(人騒がせでした)
コマンドはほとんどファミコン時代と一緒で、
ABボタンをPSの〇×ボタンに割り当てるだけです。

自機キャラ無敵
タイトルで1コンの「×」を33回押し、
セレクトボタンと上、2コンの「〇」と「×」と下を全部押したままスタート。

※6 いっき
漢字だと一揆。
くわしいストーリーは知りませんが、
プレイヤーが一揆側の農民となって武器の鎌を投げたり竹やりを使って敵を倒しつつ、
画面中のアイテムの小判を集めていくゲーム。

見た目からしてかなりキワモノですが、
鎌が自動的に敵に向かって飛んで行ったり、
和風の世界観が結構楽しかったりと、
ゲーセンで結構楽しんでやっていました。

グラフィック的に進歩をした現代ですが、
逆に今、海外に持っていくと結構うけそうな気がします(気のせいか)。

※7 ルート16ターボ
すごくゲーム性が「ラリーX」してるのですが気のせいでしょうか



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