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強く生きる言葉/岡本太郎('06.5.13)
岡本太郎のつぶやき

本書は何十年も岡本太郎の生涯のうちにふと漏らした岡本太郎自身の言葉をメモを取られたものです。

岡本太郎と言うと太陽の塔などを作った天才的な芸術家という事を思い浮かべていたのですが、ここに書かれている事は奇抜な事では無く、ただ純粋に、ただ純朴に真正面を見据えるようなためらいの無い言葉ばかりです。

ただただ純朴すぎる。
純粋すぎる。

普通の人間だったらおべっかの1つも使ったり、騙す意味ではないうその1つもついて生活していくと思います。
本書の言葉を読む限りではそれらのような部分は一切無く、また太郎自身はそれを卑しいとしています。

くだらないしがらみなどは一切気にせず、それによっての人の衝突も恐れず生きていく岡本太郎の姿、それが断片的に語られる言葉の一つ一つから感じられます。
まっすぐに自分の前を向いてそれを見据える。
すべてを真正面に見据える目があったからこそ岡本太郎はあんな作品を作っていったのかも、
本書を読んでそう感じました。

まっすぐに生きる事はこの世間では辛い、
かもしれない。
それでもこの本を読んだ後はそう生きてみたいと思えます。


著者:岡本太郎
構成・監修:岡本敏子
(イーストプレス刊)



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