×

[PR]この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。



index >> 雑記徒然 >> column + etc >> 冒険手帳/谷口尚規・石川球太

冒険手帳/谷口尚規・石川球太('06.5.13)
火のおこし方から、イカダの組み方まで
▲表紙
この本は昔に発売された「冒険手帳」(1972年、主婦と生活社刊)という本がこの度05年に復刊されたものだそうです。

本の表紙裏説明にも
>>刊行時、当時の少年達の冒険心を
>> 刺激しまくった名著、待望の復刊!
・・・と書かれている。


さて唐突だが今地震が起こったら生き残る自信がある人は何人居るだろうか?
鳥や獣肉をさばいた事は?
水を集める方法を何種類知っているのか?

そんな問題を自分に出されたとしたら、お手上げだと思う。
魚すらあまりさばく事がないのに、ましてやった事無い事をやったり説明なんて出来るわけが無い。
(威張れる事でもない)

「やる必要ないじゃん」
そういう風に答える人も居ると思う。

ネットでいろんな情報も受け取れる。
コンビニでいつでもそのまま食べれる食べ物も買える。
携帯でいつでも連絡は取れる。
(ついでにわかんない言葉も携帯の辞書で調べる事も出来る)

確かに便利だと思う。


ただ個人的に、それは現代社会がうまく機能しているからという「社会」に内包されているからという日傘の下という感じがする。
そして日傘が壊れた場合はどうなるという不安感が片隅に残っている。

「今の世の中しっかりしてるからいいじゃん」

確かにそう思えるけど本当にそう?
結構「現代社会」というのは脆弱で、台風で大雨が降っただけで、事故が起こっただけで結構簡単にその流れというのはすぐに滞って手段が無くなってしまうのだけど。


そういう話を聞いた上で
「それでも世の中うまく行ってるからいいじゃん」

と思う人には本書はあまり必要ないと思う。
現代社会に溶け込んで生きていくならこの本の知識はゆりかごから墓場まで必要ないと思う。





近年教育関係というのは注目度が高い。
「ドラゴン桜」のような漫画や、東大に行こうという内容のテレビ番組も放送されている。
私自身そういう番組には興味深いし、現代社会に対応しより高学歴を獲得できる手法とのはこれから先、より重要になっていくと思う。

ただそれに目を奪われて本当の意味での「生きる力」が退化していっていると思う。

SURVIVE:生き延びる、生き残る
文明化によってサバイバル能力=生き残る能力(生活力)が薄れていっていると思う。

人間はどんなに進化しても、呼吸もするし、食べ物も食べるし、雨風に吹かれれば風邪も引くし、病気が悪化すれば死ぬ事もある。

それを避けるために未文明の時代から「狩りをしたり、洞窟で暮らしたり」から始まって、道具を作って家を建てて作物を栽培したり、家畜を飼ったり養殖したり、病原菌の存在を調べたり、薬品を合成したりと様々なものを積み上げてきた。

▲水を集める方法。
でも根本の「人間」は構造的には大差は無い。
(文明化によってあごが小さくなったとかの特徴の変化はあるが)


もし文明が機能しなくなった場合、極論すれば積み上げた「文明」という積み木がいきなりガラガラ崩れれば、「最初から」という事もあると思う。
その初歩の食べ物の調理とか狩りとかいきなり外に出てやれと言われても出来ないと思う。(狩りは獲物が居ないと思うw)
予行演習が必要だと思う。



「砂漠の真ん中で水を得る知識」「イカダを作って移動」「SOSの信号の送り方」etc...。
こんな事を使う機会はそんなに無いと思うし、現代社会なら地震が起きても救援はいつか来るだろう。
極端な知識は使いどころが限られるがその他の基礎知識は備えておくのは悪くないと思う。


この本が発刊されたのは72年で30年も前の本です。
それでも今私が読んでも面白いと思える。
その理由は「生き残る知恵には時代遅れというものは無く、
ただ新しい手法が生み出されるだけ」
だと思う。
知識というのは使う機会があるかどうかではなく
必要かなと感じてからだの中に蓄えておくものだと思う。

学歴社会に対応して覚えるのも知識、
いざというときの根源を知識的に知っておくというのも知識。



蛇足:
近年の信じられない話で「海には魚の切り身が泳いでいるという絵を描く子供」や、「米を洗剤で洗おうとする女性」という人も増えたらしい。
笑い事だが笑い事ではない。
それを自分の食べ物でされたらと思ったらしゃれにならない。
そういう意味では基礎知識程度は知っておくのは大事だと思う。

この本を読んだといって、町や近郊で草を摘んで食べようするのは危険(居ないと思うがw)。
車の排気ガスにまみれていたりや犬の散歩道とかだとそちらのほうが危険だ。
そういう意味では山の中にでも行かなければきちんと活用できないのはちょっと残念(w


内容項目
1.火をおこす
2.料理する
3.食べる
4.獲る
5.寝る
6.切る
7.結ぶ
8.歩く
9.伝える
10.測る
11.遊ぶ
12.救う
13.鍛える


著者:
谷口尚規(著)
石川球太(画)
(光文社刊)



<< back

PYROMANIA(雑記系サイト) / 管理人:yasaka