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げんしけん[木尾士目]('04.7.2)

THE SOCIETY FOR THE STUDY OF MODERN VISUAL CULTURE

(遅蒔きながら'04.7.2追記)

アニメ化されることに!
しかも「げんしけん」単体ではなく「くじびきアンバランス」も
同時進行!。どこまでいくのか・・・




アレのようなゆるやかな日々

この作品とは
〜アフタヌーン本誌・作品紹介から〜
大学に入学した笹原完士は、ある種のサークルに入ろうとしていた。
それは「漫画・アニメ・ゲーム好きなアレな人達」が集まるアレなサークルである。
中でも異彩を放っていた現代視覚文化研究会、略して「現視研」の面々につかまってしまった笹原は、
同じ新入生の高坂、その彼女である春日部らとともに、いつのまにか「現視研」の部室にいるのだった。
この道に進む覚悟を決めた笹原。そして今日もまた、ゆるりとしたアレな日常が始まるのだ。


いわゆるオタクな青春を送る人々のお話
と言ってもぎちぎちした(ギスギスした)オタクネタ満載というわけではなく、
それを取り巻くオタクな日常をゆるく取り上げとても面白いです。
(それでも深いとこまで読み込めば濃い目ですけどね)


話を膨らませるソースとして、
作中に「くじびきアンバランス」というラブコメ漫画が、
どこかの少年誌に連載されているという設定があります。
単行本の裏には人物設定から担当声優から相関図までの設定項が事細かに書かれています。
ここまで展開してくれればすごいものですよ。

そのうち有志の手によって限定アニメとか作られそうな予感がします。
・・・と思っていたら、まさか本当にアニメになるなんて 。('04.7.2)

※ '03,2月追記:「くじアン会長本」なるもの(同人誌)を
漫画家のうたたねひろゆき氏の手によって作られたそうです。
知らなかった。どんなものなのか一度は拝見したいものです。


・気になる作中シーン
  「サークル入会の手引きの内容」
(単行本1 P.11)
他のサークル紹介の項目は文章でサークルの紹介文を綴っているのですが、
その中で一点、大きめのイラストにただ一言「ココニイル」。
書き方がイベントパンフそのものじゃないですか。
これは分かる人には分かる合図という意味合いなんでしょうね。
実際の大学の紹介冊子に書かれているのが異彩を放っています。
(というか現実の大学の冊子もこういう状況なのでしょうか?)




花の子ルンルンですか!? (1番濃いじゃないですか )
(単行本1 P.21)
知っている人は知っているのでしょうが、大学に入学したばかりのこの少年が、
小学生か幼稚園かって時代の かなり昔の少女アニメ。 そりゃあ驚くってものです。




同類、入会してみちゃどうかね?
(単行本1 P.29)
いわゆる「エロ雑誌をナイショで見ている現場を発見された少年の心」
同じ世代を通過した事がある人なら琴線に触れるほど痛いほど分かると思います。
まあ高校出たばかりの若き二十歳前の人ならこれぐらいの好奇心は仕方ないですよ。
しかしこの「前もって主導権を握ろうとする行動」はやられるとエグイなあ。
正直自尊心(ちょっとかっこけてみたい)だってあるわけですしねぇ。




くくく・・・根拠の無いプライドが崩れたのさ
(単行本1 P.30)
言っている事はごもっとも。
実際やられたらかなわんなぁ。



俺に足りないのは覚悟だ
(単行本1 P.45)
確かに。
・・・ただ、あんまり覚悟しすぎたり、
踏み込みすぎたりするのもどうかと思うのですが。




あのーどなたかのウチで・・・
エロパソゲーとかありません・・・?
俺やったことないんすよ
(単行本1 P.58)

中々こんなことカミングアウトできません。
結構こういうこと言い出すのってナイーブな事なんで
そういうことが言えるタイミングと
周辺にそういうお仲間さんがいるという事は少々うらやましいです。

なんにしろここまで腹を割って話せばこれからは
親しい交遊がもててすばらしいですね。




はあー・・・ マジあるんだこーゆう店
(単行本1 P.69)
私もそんな店があるとはハタチ超えてから知りました。
入った瞬間「うわぁー・・・」と悲鳴でもないんですが、
感嘆とも少し違う、ただただ店の雰囲気と、
狭い店の大きさの割合に対する人の多さに圧倒されました。
こういうものを毛嫌いするひとも居ますが、まあ「人は人」ですよ。




いつかパソコンを買った時の為 です!!
(単行本1 P.86)
若いなあ・・・ このシーン見てて照れてしまうぐらいに。
多分パソコン買うときには欲しいものが新しくをでてしまって、
あまりプレイしないか、OS関係がバージョンアップされてて
使い物にならないでしょうに・・・。




「最近はほほからあごのラインが・・・」
(単行本1 P.88)
ガレージキットは実物を見たことも買ったこともないのですが、
すごいらしいですね。 精度的にも値段的にもそういった世界も。
正直人形1体に何千円もかけるのは気が引ける為手を出さなかったです。
(周りにそういう人もいないため話題にもなりませんでした。)
もっともそういうものを当然のように買う人の話しは聞いた事はあります。

曖昧な記憶を手繰り寄せてみたのですが、
なんかのゲームでソフト1本にキャラ人形1体ついていて
それが12体ぐらいあって全部買わなければならないという話だったと思います。
(※数値は曖昧です)

そのとき以下のような会話をしました。

A「いやー友達の話なんですけどね、そういう理由で全部買わなければならないという事になり困ってるんですよ」
私「まあそりゃあ困ったことだね。でも買わなければならないって義務でもないだろう」
A「いやまあ義務じゃないんですが」
私「というかソフトの中身って全部一緒なんだろう?」
A「はい一緒です」

・・・ その時は、 何かマニア心の弱みに付け込んだボッタクリ見たいな世界感を
垣間見た感じの感想を抱いていた記憶があります。
まあ心の底のグッと来る所を止めようにも留めようも無いのはわからないのではないですが。



「え だってアニメだよ?
アニメなのにやらしいのって
なんかかわいそうじゃん

(単行本1 P.96)
いちいち書くこともないのですが、
このコメントは


アニメ=公共(TV)の放映作品=全年齢に適応できる内容(成人向けではない)


という図式の上で書かれてるんだろうと思います。
ドラえもんとか宮崎駿監修の物でしかアニメを知らない人はそりゃそう思ってて当然です。
(こちらがいわゆる普通なのかもしれませんが)
同人系を知るまでそういや同じ事思っていたなぁと思い出しました。



「脱がすというか犯っちまう」
「鬼だ」

(単行本1 P.98)
・・・言われて見ればそうですね。



「あ でも俺 アダルトビデオでコスプレ物見た事あるけど・・・
 やっぱあんまし面白くねーのよ」
(本誌'03.3月号)

実際見た事はないですがあるそうです。
どこかのテキスト系サイトに感想が書いてありました。(もう忘れた)
それのモチーフは「ガンダム」でセイラさんやフラウ・ボウやシャアが出てきて、
一応役柄を振り分けてあるものの、ただ振り分けてあるだけであまり面白くないそうです。




でもあれ・・・本人の話だったんだなあ・・・
(俺きっと今夜・・・)

(本誌'03.3月号)

最初読んだ場合、年頃の若者らしく
「この事が気になって夜眠れねーよ」と解釈していましたが、
単純にそうではなく、
「今夜アニメを見る場合、このことが気になってアニメに集中できねーよ」
とか
「(深夜帯)アニメ見るとき、思いだしちゃうよ」とか
そういう方向かもしれませんね。
どっちなんでしょうか?

ちょっとだけぷよの事を書いてみる。('03.2月)
'03年3月号にぷよの事が書かれていたので懐かしくなり、
ちょっと考えてみました。

※作中の計算式などは「ALL ABOUTぷよぷよ通」
(スタジオベントスタッフ編/電波新聞社 発行)を参考にしました。

これ考える為だけに押入れからこの本を引っ張り出しました。
対戦では、もう5連鎖作るので精一杯の私としては
12連鎖の組み方など、あまり思いつきませんでした。

組み方一例
もし「4個づつ」を12連鎖した場合
  消した個数の得点 連鎖によるボーナス倍率 得点
1回目 40 1 40
2連鎖 40 8 320
3連鎖 40 16 640
4連鎖 40 32 1280
5連鎖 40 64 2560
6連鎖 40 96 3840
7連鎖 40 128 5120
8連鎖 40 160 6400
9連鎖 40 192 7680
10連鎖 40 244 9760
11連鎖 40 256 10240
12連鎖 40 288 11520
------------------
合計     59400

なお時間が経つごとによって得点によるおじゃまぷよは降る量がすこしづつ多くなる。
連鎖が17〜18秒から始まったとして・・・
降る量=1131個(※端数切捨て)
・・・目を疑う。

どっかで計算が間違ってなければ予告ぷよが「王冠ぷよ」2つ混じった表示になる。
(私は現実にはそんなの見た事もありません。)

多分表示されたであろう予告ぷよは
「王冠ぷよ2・星ぷよ1・岩ぷよ1・小ぷよ1」
となる。
(と言っても途中で消した数が増えれば増えるほど、かなり変わりますけどね)

組み方一例

※例えば9連鎖目のみ多くしたときの修正値。
  消した個数の得点 連鎖によるボーナス倍率 得点
1回目 40 1 40
2連鎖 40 8 320
3連鎖 40 16 640
4連鎖 40 32 1280
5連鎖 40 64 2560
6連鎖 40 96 3840
7連鎖 40 128 5120
8連鎖 40 160 6400
9連鎖 60 198 11880
10連鎖 40 244 9760
11連鎖 40 256 10240
12連鎖 40 288 11520
------------------
合計     63840

こっちだと予告は「王冠3つ」レベルです。

なんにしろ、
6連鎖以上で相殺し返さない限り、ほぼ勝敗確定のこのゲームで、
何の悪気もなく10連鎖以上組むという彼の心情がいまいち分かりません。
(天然というか「悪気がない」と言う所がすごいなぁ・・・
相手のことを考えるよりも、ゲームに没頭無心になるのでしょうか)

作品の流れ
この漫画は月刊誌のアフタヌーンに合わせてなのか、ほぼ一月に一ヶ月実際に流れるようなスピードで
場面進行が進んでいきます。連載当初大学1年生だった笹原君は学年が上がり後輩も入り、
げんしけん会長としてコミケで同人誌販売をしようというところまでこぎ着けています 。
('04.7月2日現在)。
本誌ではコミケ当選通知に伴い新入生の子が参加したいというホホエマシイ流れから、
突如ツチブタの来襲で資金稼ぎの道具に狙われそうな所を断るところまで進んでいます。

(この調子じゃコミケ発表時に売れ行き悪いげんしけんサークルに
ツチブタおやじがあらわれ売れている自分の手先サークルを例に挙げ、
「やっぱ同人は売れなきゃネ、売れてなんぼだよ、アハハ・・・」
とか
そんなネタでも出そうですが、まあ妄想に過ぎません。)


その話は置いておき、
この流れは「あずまんが大王」の終わり方を思い出す人が少なくないのではと思います。
(私がこの作品を手にしたときはもう連載は終了していましたが)

無理矢理の延命は別ですが、大半の漫画はストーリーを書き表わしたいため、
現実の時間枠にはあまり関連性を持たせない方法が多い のですが、
間延びしてしまう事もあるのかと思います。

それならば限られた時間を利用して描ききる方が、
より密度の高い作品に仕上がるのかもしれません。

最後に・・・
この作品が連載されている雑誌は
アフタヌーンという雑誌ですが、
一時期500円で分厚い漫画雑誌を出していました、
しかしどうも攻勢が凄すぎて、本誌でバックナンバー販売しているような感じです。
最近は近年のヴィネット構成にあやかっていろんなおまけを付けています。
ちょっとしたものから面白いものまでいろいろ付けてくれています。(Good job)
漫画誌的にかなりいい作品がそろっているので漫画が好きな方はぜひ購読をお勧めします。



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PYROMANIA(雑記系サイト) / 管理人:yasaka