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寝ずの番 |
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バチが当たるほど面白い
監督:マキノ雅彦(第一回監督作品)
橋太/中井貴一
茂子/木村佳乃
橋鶴/長門裕之
志津子/富司順子
橋次/笹野高史
橋弥/岸辺一徳
橋枝/木下ほうか
橋七/田中章
多香子/土屋久美子
美紀/真由子
小田先生/石田太郎
堺正章/元鉄工所の社長
バーの女/高岡早紀
田所/蛭子能収
弔問客 |
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桂三枝
笑福亭鶴瓶
朝岡ルリ子
米倉涼子
中村勘三郎 |
原作:寝ずの番(中島らも) |
(当時のBlogから)
映画「寝ずの番」感想 <R15指定>
公式Blog
落語が5割
××が4割
あと残りが少しほろりとくる映画です。
ストーリーはある落語家の師匠の臨終の際から始まり、
「そ?を見たい」と言う言葉から始まる。
その言葉がか細いせいか聞き間違えて「女性のナニを見たい」と聞き違えたからさあ大変。
師匠の連れ合いは綺麗は綺麗だが年齢も年齢で「B」「A」「B」「A」の「ババ(婆あ)」だからと、弟子の嫁を連れてきてという展開に。
師匠のベットに弟子の嫁が上り、スカートを捲り上げ、
「師匠、お見せしましたよ」と弟子達が答えるも
「間違えじゃ、あほ(外が見たい)」と言った3分後、師匠は天国へ。
その後の通夜の寝ずの番に弟子が故人の話を語ったりするのですが、師匠の生前のエピソードが語られたり、
あんな事もあったこんな事もあったなといいながら
酒を飲みながらの酔っ払いは色々エスカレートしてしまいます。
真面目な話もシモのネタと係わってくるので
故人を偲んでいるのやら不謹慎やらがごった煮のようで非常に楽しい内容になっています。
また時折来るふっとした泣き笑いの部分が非常に心地いい映画です。
ところでこの映画は落語家の一門が題材のお話な事もあり、落語を知っているとより楽しめるような気がします。
例えば「らくだ(駱駝の葬礼)」という題目で、
大男の乱暴者で「らくだ」という人物が居るのですが、
その男が死んだ際、その死体を踊らせるというくだりがあるのです。
他にも歌う歌にもオチがついていたりして、生前では語られる事が無かった事が、死んで周りの人間が語ることによってその人物の語る人の心で生き返るような演出が非常に心に訴えかける物があります。
ところでこの映画の劇中で出てくるシモネタの歌を「艶歌」と
言うらしいのですが、これはサントラでCD化されない物でしょうか(w。
普段映画を見ないようなご年配の人にでも
洒落が分かって面白いと思いますよ。
関連:寝ずの番(AA)
蛇足:
臨終の際、「女性の××」を見たいという話は
聞き違いと聞いて納得するかも知れませんが、
本当にそうだと答えられたら「ああ、なるほどな」とも思えます。
じじいで自分のモノが役に立たなくなっても、
お世話になったものへは死ぬ間際に
一度挨拶しておきたいと思うかも。
若い方が良いか、長年苦楽を共にした連れ合いの方が良いか。
それは分からないが。
人によっては「両方とも見たい」と言って
連れ合いにバチンと張り倒されるかも。 |