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バトルロワイヤル
(当時の感想から)

すごい、
いい、
おもしろい

若干演技ベタな部分や過剰演出的に感じるものがあったが(灯台の女の子達(本当でもあんな感じなのかな、男の俺から見ての感想だからどうなんだろう)+コメントの文字化:これにより場面が寸断されるように感じる) それでも良い。

もう一度見たい。

全体的な骨組みの演技はすばらしい。

原作との違いは「川田」「桐山」が転校生だったりしたり、「相馬光子」のエピソードがカットされている(原作では一度、  と対峙する時に話すのだが) それも撮られているらしいので、映倫などに引っ掛かったのだろう、 (ディレクターズカット版がでないだろうか?)。
桐山自身が今までどのような経過であのような性格になったり コインの裏表できめるのは桐山の性格を印象づける決定的なシーンだけに、カットになったのは実に惜しい。

あと特別担任が「坂本キンパツ」ではないのは別に良いが、役割が「狡猾な大人」を「孤独で寂しい大人」的な役割に変更したのはどうだろう。
おれは現代社会(これからオトナになっていく現在の青少年)へのメッセージ的に「映画版」という作品にしたという事で良いと思うのだが。

最近の日本映画で良いと思ったのは数少なく、プロダクション的に文芸物がもてはやされていた。規制の中これだけの物ができるなんて。

作品:「この男凶暴につき」「いつかギラギラする日」
すばらしい、もう一度見たい
映画の方も1作品として良いと思うのですが
一応気が付く所を羅列しました。

バトルロワイヤル 原作との相違
◆ストーリーは日本は帝国の形態をとり、半鎖国状態、映画ではほぼ現代社会 
◆主人公役の七原の両親は社会運動家で処刑、映画では男親が就職難の末、自殺
◆映画では主要キャラクタの桐山が(志願)転入生、川田も思想的な問題で強制参加
◆細かな主要キャラのサイドストーリーがカット
・桐山がボスではない>それによりサブキャラとのやりとりをカット(いわゆる舎弟達とのやりとり、バイオリン)、彼の性格を印象付けるコインでの選択をカット
・ノブが登校拒否
・相馬光子の幼児体験カット>それにより対男子二人、対貴子の幼馴染みのエピソードカット
・教師役キタノのエピソード追加>それにより中川典子のエピソード変更(相馬光子の対峙追加)
・前哨戦とも言える女生徒二人の戦闘カット
・三村のエピソードカット>これによりなぜ「サードマン」と呼ばれていたか劇中ではわかりづらい

一応表記したものの映画は映画で独立したテーマで作られているので、 ただ原作重視で行うよりは面白いと思います。



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